2006年7月21日
認知症の母殺害、被告に執行猶予つき判決 京都地裁
法廷が泣いた!
福祉事務所を訪れたが相談に乗ってもらえず、
生活保護を受けることはできず心身ともに疲労困憊(こんぱい)となった
他人に迷惑をかけてはいけないとの信念と姿勢を、
かたくなであると非難するのは正しい見方とは思われない
日本の生活保護行政のあり方が問われているといっても過言ではなく、
この事件を通じて何らかの変化があるかと思う
誰もが「明日は我が身」という想像力を失ってる。
此間の北九州の飢え死の件にも言えるが,
福祉事務所職員の他者に対する冷淡な態度は,
明らかな共感性能の低下と指摘されても反論は出来まい。
これに対抗する手段が湯浅誠という肩書きの良く分からない人の書いた,
「あなたにもできる!本当に困った人のための生活保護申請マニュアル」
って本に書いてある。
本当に困ってる人はネットも出来ないだろうから,
この本の存在を知る機会も少ないだろうと思うが,
万一生活困窮者から相談を受けた場合には憶えておいて損のない本だと思う。
其処にこう書いてある。
福祉事務所に行っても,生活保護申請書は出て来ない。
ならば,自分で保護申請書を作り,それを強引に提出してしまうべきだと。
また,福祉事務所の職員は殆どの場合,
「~することになっている」と保護申請を撥ね退けようとする。
しかし,その「~することになっている」は単なる慣習であって,
法的な根拠は何もない。
一度撥ね付けられたからといって,全てを諦めてしまうのは早過ぎる。
現在,最低限度の文化的生活を送れていない日本国民が
500万人を超えているらしい。(2005年1月の段階で)
所得がないか,あるいは極めて所得が少なく,
また資産も全くない貧困層に属する国民が。
国のトップが冷酷な人間だと,末端の公務員まで冷淡になるものなのか?
「明日は我が身」
誰にだって老いは来る。
明日,我と我が身に,母親の介護の為,職場を追われ,
苦しい生活を送らざるを得ない日が来ないとも限らないのではないか?
前出の著書に,こうもある。
「安心感の伴わないセーフティーネットは本当のセーフティーネットとは言わない」
* * *
哀しき介護殺人事件
働ける年齢ということと、働く職場があるということは全く別のこと
伏見・認知症の母親殺害事件
承諾殺人被告、認知症の母と心中図った経緯語る
生活保護は、はねつけられたと思った
融資は保証人を頼めなかった
母をどこかに捨てたり預けたりすれば、自分も生きていけた
でも最後まで自分で面倒みたかった
* * *
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